※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

脅迫 (中村理恵)

画/ 中村 理恵
作/ ベニー・ジョーダン@1986 Penny Jordan
題/ Desire Never Changes (R-532)

ハーレクイン 増刊 2015年 秋号

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【個人的あらすじ】

 イギリスで石油王と称される有力実業家令嬢のヒロイン/サマー・マクドナルドは、19歳になろうとする夏、フランス:レンヌ沖のイギリス王室属領ジャージー島へ、ホテル支配人の婚約者/アンドルーと過ごすつもりで来た。しかし、アンドルーは部下/ジュディスと付き合っており、サマーは金目当てで遊ばれていたと知って別れたのだった。
 しかし、シーズンで帰国の飛行機も取れず、旅先で逃げ場がないサマーは、プレイボーイで著名な写真家のヒーロー/チェイス・ロリマーと、衝動的に海の入り江へ出かけてしまう。
 男性経験がないから魅力がないのでは、と悩むサマーは、チェイスに子供扱いされて反発しつつ、『遊び人の彼なら私を変えてくれるかも』と期待する。チェイスは予想通り、情熱的にサマーを誘惑したが、彼女が「写真を撮って」と言ったとたん、「君も他の女たちと同じか」と腹を立ててサマーを襲った。
 失恋したばかりで大人になりたかっただけ、とサマーは言い訳をして逃げ、そのままイギリスへ帰国した。

 やがて、23歳になったサマーは、名誉ある外交大使に就任した父を秘書として支えつつ、恋多き女〈氷のレディ〉としてマスコミに取り上げられていた。
 そんな時、忘れようとしていたチェイスから、「会いたい」という手紙をもらい、なぜかサマーは心躍らせて訪ねる。
 だが、5年ぶりに会ったチェイスは冷たく、あの時海で自ら襲い、あられもない姿にさせたサマーの写真を彼女に見せつけた。「この写真をマスコミに流されたくなかったら、ぼくと結婚するんだ」「大使になったばかりの父上を世間の笑いものにしたいのか」と脅迫し――。

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【おすすめポインツ】

 この作品でイイ男といったら、断然ヒロイン父です。
 そして、子供ポイント低し。

【もにょるポインツ】

 いくら未遂でも、レイプは無理です。ていうか、服を引き裂いて裸にした時点で犯罪です。それと、いくらヒロインを手に入れるためとはいえ、脅迫は無理以前に一発アウトです。
 それから、ヒーローは、プロのカメラマンなのに、有名になりたいモデルに利用されるのが嫌だとか、バカを通り越して頭おかしい。自分がカメラマンとして認められるために撮影するし売り込むんでしょうに。あと、ヒロインに「ぼくを利用しやがって」と激怒していたけど、自称恋人のモデルとは泊まり込みで写真集を撮影した上に、結婚の勘違いまでさせてるじゃないですか。激オコになる前に自分を省みなさいよ。
 さらに最悪なのが初エッチのあと。女の子の大事なものを奪っておいて、何その嫌味とか勘違いとかイジメでしょう。

 最後に、子供は可愛く描いて欲しいです…。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 入り江に行くまでが全てでした。

 ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 チェイス「本当にわからない?」「気づかなかった?」 分からないし気づけませんでした。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 まさか、脅迫とか普通にやると思いませんでした。チェイスの言い分だけで、サマーが信じるとも思いませんでした。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 ごめんなさい。

 もしもの離婚率 → 99%

 あんなことをされて、サマーが自分を責めることないのに…。今後、同じようにチェイスが暴走しても、サマーは「私が悪いのよ」と思い込みそう。そんな共依存の果てがいつかきます。

【胸キュン最高点】

チェイス「残念だな… ぼくは こんなに愛してるのに」 ずっとそう言い続ければよかったのに