※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

曇りなきエメラルド (宮本果林)

画/ 宮本 果林
作/ ペニー・ジョーダン @2006 Penny Jordan
題/ The Italian Duke's Wife [By Royal Command #5] (R-2182)

ハーレクイン 増刊 2015年 ペニー・ジョーダン号

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【個人的あらすじ】

 イギリスに住むヒロイン/ジョディ・オリバー(24歳)は、幼馴染の婚約者と結婚直前に破局し、新婚で来るはずだったイタリアへ傷心旅行にやってきた。
 ジョディは5年前、両親と同乗中に交通事故に遭い、懸命にリハビリテーションを続けていたが、足は重傷だった上に相次ぐ手術で傷だらけになり、元婚約者/ジョンとその妻/ルイーズには「醜い足」と侮辱されて続けている。しかし、彼女は持ち前の明るさと前向きさで、短時間なら自由に歩けるまでになり、1人でイタリア:トスカーナを楽しむつもりだった。

 そうはいっても見知らぬ異国の地、ジョディはレンタカーで山道に迷い、携帯電話も電池切れで困っていると、イケメンのヒーロー/モンテサブロ公爵ロレンツォ・ニッコロ・デステが通り掛かり、「ここは私有地だ。とっとと帰れ」と罵倒される。
 カチンときながらもジョディが助けを求めると、ロレンツォは唐突に「助ける代わりに報酬100万ポンドで契約結婚を」と言いだし――。

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【おすすめポインツ】

 目が大きくてフワフワの少女のように純粋なヒロインだけど、切断するかもしれなかった足で歩けるまでになったし、傲慢なヒーローのプロポーズを拒否して不自由な足で山を下りようとするし、ヒーローの元恋人に啖呵を切るし、見た目に反してヒロインにしておくにはもったいないくらいの女傑かも(笑)
 ヒーローも、契約結婚の関係では不遜で冷たく見えるが、マッサージ上手だったりチャリティ志向だったりと、温もりのあるナイスガイ。元恋人の事故も真摯に考えていたし、ヒロインに嫌がらせをする連中に対するお仕置きや、結婚の報告のシーンも、文句なしのヒーローと言えます。もちろん、ヒロインに言い寄る男たちにジェラシー感じちゃう、っていうお約束も卓越バランス♡
 お約束と言えば、悪役たちが完璧に悪いのもいい感じ。

【もにょるポインツ】

 一度でいいから「地位と財産があって見せびらかすのにいい貌」って言ってみたい(笑)
 それにしても、ヒロイン以外は全員、あの指輪(別名ラーの鏡?)を身に着けられないんだろうなあ。ハーレクインの世界は狭いようで広いから、他作のヒロインなら大丈夫なのかも。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆

 本当に文句なしだったんですが、なんだろう、盛り込まれ過ぎに一息入れたい感じ、だったんです。

 ドキドキ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 ここまで相思相愛なら、もっとイチャついてくれたっていいのに(笑)

 ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 全てがH(ハッピーエンド)になる。

 ウルウル度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 事故よりリハビリシーンに感動しちゃったので。

 もしもの離婚率 → 7%

 僕は誰も愛せないんだ系のヒーローは、どんなに幸せになっても歪みを持っている。というのが自分だけの定説です。

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【胸キュン最高点】

ロレンツォ「私も結婚式には興味はない」 このハーレクインらしからぬセリフがどれだけ愛に溢れているか(笑)