※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

罠にかかったプリンセス 《愛の国モーガンアイル》 (麻生歩)

画/ 麻生 歩
作/ ミシェル・セルマー@2008 Michelle Celmer
題/ An Affair with the Princess [Royal Seductions #3] (D-1321)

ハーレクイン 増刊 2015年 秋号 《愛の国モーガンアイル》

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【個人的あらすじ】

 ヨーロッパ某所にあるモーガンアイル公国の姫であるヒロイン/ソフィア・レネイ・オーガスタス・ミード(通称ソフィー)は、国のホテル事業に関し、アメリカの建築家であるヒーロー/アレクサンダー・ラトリッジ(通称アレックス)の視察を案内することになった。アレックスはソフィーの兄/フィリップ・リンドール・オーガスタス・ミードの大学以来の友人で、10年前には宮殿に招待された間柄だ。
 実はその10年前、ソフィーとアレックスは恋に落ち、駆け落ちすら考えた仲になったが、アレックスが帰国した後、ソフィーが一方的に切り捨てていた。
 以前と同じゲストルームに案内されたアレックスは、「僕が何を覚えていると思う?」「君は今も美しい」とソフィーの腕を取って熱くキスをする。思わず応えてしまったソフィーは、「既婚者と関係を持ったりしない」と突き放したが、彼は「不愉快な離婚を経験したばかりだ」と明かした。
 アレックスはこの時、ゲームを始める決心をしていた。ソフィーを誘惑してから捨てるという復讐のゲームを。

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【おすすめポインツ】

 ヒーローよ、好きな子に意地悪したいなんて、いい年して小学生か(笑)
 君が憎いんだ!憎いんだ!憎いんだ!愛してる!! うわあ、バカですね、ものすごく良い意味で♡

 自分を捨てたヒロインは甘やかされて自己中で傲慢なお姫様――とヒーローは信じていて、他の女性を愛せないのも心が満たされないのも、つまり自分が幸せになれないのは、全て彼女のせいだと思っています。だから、ゲームと称して復讐なんか企ててしまう。
 でも、ヒロインの本当の姿は、王族の義務と重圧に耐えながら、自分の夢や希望を捨てて国を支える献身的な女性です。
 彼女の捨てた夢や希望の中で、一番大きかったのがヒーローでした。

 ヒーローが幸せになるには、ヒロインを不幸にするのではなく、彼女を愛することだと気づくまで、なんでこんなに遠回りしてるのよ、もう。キュンキュンしすぎて目頭が熱くて、記事が書き難いったらありゃしない…。

【もにょるポインツ】

 ここまで綺麗にまとまっていると、蛇足になりそうで省略されたのかもしれないけれど、ヒロインがヒーローを諦めた理由が浅めで気になります。
 たぶん、王族の務めとか何とかで、彼女の両親が横槍を入れたりして、ヒーローを捨てたくて捨てたんじゃないんですよね、ええ妄想です。本当は僕は捨てられたんじゃないんだ、って結婚してからイチャイチャすればいいんですよ、ええもちろん妄想です。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 アレックスは、ソフィーを自己中だというけれど、あなたのほうがよほど我が儘でしたね。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ★

 それほど一緒に何かをしているわけじゃないのに胸キュンできます。特に、ソフィーが約束を破ったと思ったアレックスの焼き餅が、大好物でお腹いっぱいでプラス2。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 エッチのきっかけやゲームの結果に胸躍ったので。

 ウルウル度 ★ ★ ★ ★ ☆

 ソフィーの「あなたの負けよ!」で毎回ボロボロにされる…。一発殴らせろアレックス。

 もしもの離婚率 → 3%

 こんな騒ぎになってまで離婚するほどおバカさんじゃないと思います。ていうか、今度別れるようなことがあったら、ソフィーもアレックスも生きていけませんよね(笑)

【胸キュン最高点】

アレックス「僕と結婚したいと言っていたのは 本心ではなかったわけか」 ソフィー「そんなわけないでしょう!」 アレックス「…(ぽっ)」 顔に書いてありますよ 『嬉しい』って♡