プリンセス・レッスン 《愛の国モーガンアイル》 (麻生歩)
画/ 麻生 歩
作/ ミシェル・セルマー@2008 Michelle Celmer
題/ The King's Convenient Bride [Royal Seductions #1] (D-1305)
ハーレクイン 増刊 2015年 秋号 《愛の国モーガンアイル》
【個人的あらすじ】
アメリカ:シアトルで生まれ育った令嬢のヒロイン/ハンナ・ルノーは、ヨーロッパ某所にあるモーガンアイル公国の皇太子だったヒーロー/フィリップ・リンドール・オーガスタス・ミードの妃候補に、16歳の若さで選ばれる。一目で皇太子に惹かれた彼女は、プリンセスになるためのレッスンも苦にならなかった。
かくして8年後、フィリップは国王になり、ハンナが結婚式の準備で宮殿へ迎えられた。彼は代々伝わる指輪でプロポーズし、彼女は感激する。
一方、フィリップは、ハンナの純真さに触れるたび、彼女を愛おしく思う自分に当惑していた。挙式直前にハンナを置いて狩猟旅行へ出かけたり、寝室を含む居室を別々にするなど、内心では結婚などしたくないと思いこんでいるのだ。
結婚式のあと、フィリップも態度が少しずつ変わり、彼の妹/ソフィア・レネイ・オーガスタス・ミードの歓迎もあり、ハンナの夢のような生活が始まるはずだったが――。
【おすすめポインツ】
くるくると表情の変わるプリンセスが可愛すぎます。
こんなに思ってくれるのに、義務感だけの結婚とか、ヒーロー何言ってくれちゃってるの。
でも、このヒロインはそれだけじゃないんです。
愛してさえいれば耐えられる、あなたが愛してくれなくても…と言うヒロインはちょくちょくいますが、このプリンセスは堪えません。そして、ヒーローだって、そんな顔ができるんじゃないですか(笑)
【もにょるポインツ】
愛せないから結婚できない、と言うヒーローはちょくちょくいますが、このプリンスときたら、愛するのも無理ですって、ねえ奥さん。
それと、ヒーローの愛人ズが幸せになりますように。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
変えちゃダメだ変えちゃダメだ変えちゃダメだ、って目をつぶっても、とっくに変えられちゃってるんですよ、フィリップ王♡
ドキドキ度 ★ ★ ★ ☆ ☆
最初に宮殿へ入るところで腰に手を置いただけでズキューンですよ。
ワクワク度 ★ ★ ★ ★ ☆
ハンナの行動力に完敗そして乾杯。
ウルウル度 ★ ★ ★ ★ ☆
先に泣かれると萎えることが多いのだけれど、ハンナの涙はじわじわしました。あと、ヒーロー妹/ソフィーの真剣な言葉にプラス1。
もしもの離婚率 → 6%