甘い週末 (桜屋響)
画/ 桜屋 響
作/ ローラ・ライト @2002 Laura Wright
題/ Cinderella and the Playboy (D-1006)
ハーレクイン オリジナル 2015年7月号
【個人的あらすじ】
巨大企業の郵便仕分け室で働くヒロイン/アビゲイル・メアリー・マグラディ(通称アビー:24歳)は、美術センターを作るのが夢だが、今は地元のコミュニティセンターで細々と美術教室を開くだけで精いっぱい。
そんなある日、彼女は仕事中に、社長のヒーロー/C・K・タナーから唐突にプロポーズされる。
タナーは、買収したい製菓会社の経営者夫婦が、既婚者にしか会社を売らないとの噂を聞いて、アビーに報酬を払うから3日間だけ妻のふりをして欲しいというのだ。彼女が選ばれた理由は、全く結婚する気のないタナーにとって、『社内で唯一社長に気のない女性』なのが都合がよかったから。
即答で断ったアビーだったが、予算で行き詰まる美術教室のことを考えて、返事を早まったかと後悔する。
そこに、またいきなりタナーが現れ、妻のふりをしてくれれば報酬で美術教室の援助もしようと申し出た。「あくまで仕事でベッドも別だ」という彼に、アビーは夢のためだと承諾する。
【おすすめポインツ】
目立たないけど磨けば光る系可愛いヒロインが、いろいろ困っているところに、結婚なんかしたくない系イケメンゴージャスセレブのヒーローが現れて、「僕の妻のふりをすれば助けてあげるよ」とのたまう。
騙されたと思って読んでもらって構いません。安心してください、王道です。
ヒーローってば本当は、もっと前からヒロインのことが気になってたんでしょう? 結婚したくないとか言っちゃって、まだヒロインに逢ってなかったからなんでしょう? こんなに楽しいのは初めてだよって、そりゃもう、あなたがヒロインに惚れてるからですよ!
【もにょるポインツ】
もにょるのとは違いますが…ハーレクインの原題がベタなのは多々あるけれど、今回はまた「シンデレラとプレイボーイ」ってどんだけ弩ストレートなのか(笑)
あとは、本当に王道で安心して読めるかわりに、少しだけ物足りない部分も。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
ヒーローは、どうしてあれほどラブラブなのに、最後まで自分の気持ちに気が付かないのか(笑)
ドキドキ度 ★ ★ ★ ☆ ☆
オチは読めても、ヒーローがどう決着を付けるか引っ張られました。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
思いがけない出来事といえば1つだけ、あれがテストだったってことですね…。さすが年の功、キューピッドとしても最高でした。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
こんな幸せ気分を残してくれるお話に涙は似合いません。
もしもの離婚率 → 10%