※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

偽りの別れ (松尾しより)

画/ 松尾 しより
作/ リー・ウィルキンソン@2010 Lee Wilkinson
題/ Claiming His Wedding Night (R-2598)

ハーレクイン 増刊 2015年 秋号

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【個人的あらすじ】

 イギリス:ロンドンでJBエレクトロニクス社経営者の父を持つヒロイン/パーディタ・ボイドは、傾いた同社の金策に奔走していたが、倒産は免れない危機的状況に陥っていた。共同経営者の息子である婚約者/マーティンは、交渉事ではあてにならず、彼女は心臓の悪い父のために自分で何とかしたいのだ。

 パーディタはそんな時、ロンドンに居るはずのない元夫のヒーロー/ジャレッド・デンジャーフィールドと街角で遭遇し、思わず逃げ出す。
 2人は3年前、アメリカで出会ってすぐに恋に落ち、駆け落ちまがいの結婚をしたが、ジャレッドの裏切りによってパーディタは深く傷つき、結婚を無効にして別れたのだった。

 翌日、最後の頼みのサリンジャーズ社に融資交渉をするため、空港でプライベート・ジェット機内に案内されたパーディタは、そこでジャレットに再会した。驚愕する彼女に、ジャレッドはサリンジャーズ社のCEOだと名乗り、さらにジェットはもう離陸するという。
 彼は、融資の交渉をするなら、アメリカで一緒に10日間過ごすよう要求し、妻のために購入したというブドウ園へ向かった――。

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【おすすめポインツ】

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 基本ストーリー重視なので、あまり絵に言及したくないのですが…。
 最初の印象では、淡白な絵だなと思ったものの、ヒーローが怒ったりヒロインが涙する場面では驚くほど濃い絵で、そのメリハリに魅せられました。掲載順62ページの初エッチのシーンも爽やかセクシーで好きです。
 褒め過ぎて信憑性なくなりそうなので付け足すと、あの中空アウトクロス水着にはT.◯.レボリューションかってツッコみました(笑)

 それからミニキャラポイント高し。

【もにょるポインツ】

 愛してるなら、素直に説明したり、正直に伝えればいいんだけれど、それじゃ物語は作れないんでしょうね。
 ストーリーは有りがちでしたが、ヒーローもヒロインもどちらかが悪くて別れたわけじゃないので、安心して王道を楽しめます。強いて言えば、後半のカジノのシーン以降が若干、セリフだけで解決してしまって物足りませんでした。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 つつかれるたびに倍返ししようとする、2人の天邪鬼っぷりがすごいですね。売り言葉に買い言葉の痛さでマイナス1。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 ジャレッドよ、そんな苦労してまでパーディタを連れてきたのに、なんでわざわざ諸刃の剣を使うのか(笑) でも、過去のイチャラブにプラス1。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 パーディタが、家族で会社ごと引っ越すほどの裏切りって、ジャレッドってば何をやったの? と思ったら、その程度のことは犬も食わぬ。という逆ビックリ。

 ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 美人じゃなければヒロインになれないという現実に鼻ツン。頑張れエステル。

 もしもの離婚率 → 50%

 ジャレッドの裏切りシーンや、彼が最初に追ってきた時など、もうちょっと何とかなったはず。そういうふいんきな感じで、この2人、ところどころ会話が成立していない匂いがする。

【胸キュン最高点】

ジャレッド「僕の 執着を 愛を 君はイヤというほど 思い知るんだ 王女」