誘惑の街角 (宗真仁子)
画/ 宗真 仁子
作/ キャシー・ウィリアムズ@2002 Cathy Williams
題/ Riccardo's Secret Child (R-1896)
ハーレクイン 増刊 2015年 秋号
【個人的あらすじ】
イギリスで小学校教諭をしているヒロイン/ジュリア・ナッシュは、ヨーロッパ有数の富豪で亡義姉の元夫のヒーロー/リカルド・ファブリーニに、真実を話そうと個人的にアポイントメントを取った。
半年前にジュリアの兄/マーチンとともに事故死した義姉/キャロラインが、5年前に産んだ姪/ニコラは「あなたの娘です」と。
リカルドはジュリアを、「小さな雀には興味がない」と小バカにし、元妻の再婚相手の妹と知って逆上した上に、金目当てのでっちあげだとなじった。だが、ジュリアが腹を立てて去ろうとすると引き止め、彼女の家まで車で送るという。
そして、眠るニコラを見たリカルドは、彼女が自分にそっくりなことと、奪われた家族との時間にショックを受けた。
ニコラを守るために、リカルドと話し合いが必要なのに、彼を意識してしまうジュリア。一方、リカルドは、ジュリアに元妻の代わりの償いをさせようとしつつ、彼女を屈服させたくてたまらなくなり――。
【おすすめポインツ】
今まで、傲岸不遜のヒーローのどこがいいのか、あいつらなんかまとめて修道院へぶち込めばいいのに、と思っていました。
でも、しかし、今作のヒーローのように、素直にヒロインを愛してて、本気でヒロインを欲しくてたまらないなら、どんなに傲慢でも許せるということがよく分かりました。もちろん、「もう誰も愛せない」「結婚なんかむいてない」なんて言うヒネクレ者は却下で。
傍若無人なヒーローのお約束な相手――キスだけで言いなりになってエッチで全部許しちゃうヒロインも、今作にはいません。ちゃんと変わろうと努力するし、前に進んでいける。
子供ポイントめっちゃくちゃ高し。
【もにょるポインツ】
許す前に1度は疑ったほうがいいです(笑)
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ★
ここまでラブラブなら皮肉も可愛い。
ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆
リカルドがオフィスを用意する時に、ジュリアが職場で引きとめられたのも、もしかして彼が裏で手を回してたかもしれないと思うと、そうとう独占したいんですよね♡
ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆
話そのものの意外性は微妙ですが、レストランの修羅場にプラス1。
ウルウル度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
キャロラインもきっと、最初はリカルドのことを愛してたと思います。だって、彼が欲しいものに手段を選ばないって、ちゃんと理解していたんだから…。
もしもの離婚率 → 10%