この身をシークに捧げて (御茶まちこ)
画/ 御茶 まちこ
作/ オリヴィア・ゲイツ @2010 Olivia Gates
題/ To Tame a Sheikh [Pride of Zohayd #1] (D-1483)
ハーレクイン darling 2015年 vol.41
【個人的あらすじ】
ジュエリー・デザイナーのヒロイン/ヨハラ・ナザリヤンは、砂漠地帯ながら豊かなゾハイド王国の第3王子であるヒーロー/シャヒール・アール・シャラーンに会うため、ニューヨークでのパーティに潜り込んだ。
ヨハラにとってゾハイド国は、両親の離婚で母親とともに出国してから遠のいているものの、王室専属宝石職人だった父親が生まれ住む出身地。使用人の娘として王宮で暮らしていた幼い頃、“鷹”の名を持つ末の王子に命を助けられ、初めての恋をした思い出の地である。
その初恋の人シャヒーンが、政略結婚のために帰国するという記事を読み、ヨハラは一目だけでも彼に会いたくなったのだ。
再会した王子は、ヨハラのことが分からなかったが、「ずっと前から君のことを知ってる気がする」と彼女を誘惑した。そしてヨハラも、身分違いの実らぬ想いと知りながら、「今夜だけは」と初めてを捧げた後に1人で立ち去る。
もう二度と会わないはずだったが、ヨハラは体調を崩した父のもとに戻り、シャヒーンは政略結婚の相手を決めるべく帰国。
そこに、初代王から伝わる宝石“ゾハイドの誇り”の偽物すり替え盗難事件が発生し、宝飾品の知識と技術を持つヨハラと彼女の父は、いろいろとタイミングの悪さから疑われることになり――。
【おすすめポインツ】
砂漠の国で、欧米の血を引くため目立たないようコンプレックスを持って育った少女が、命を救ってくれた王子様と恋に落ちる。そして、お互い大人になって、美しくなったヒロインと逞しくなったヒーローは、今度は愛で結ばれる。
…シリーズの導入部なので物足りなさはあるけれど、甘い王道を味わえます。
【もにょるポインツ】
もちろん、第2夫人は迎えないんですよね?
上に書いた通りシリーズの導入部なので、ロマンスより事件や説明の比重が多く、消化不良が残ってしまう。せめて、一件落着のあとにイチャラブページがもう1枚欲しかった。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆
シャヒーンがヨハラを愛してるのは疑いようがないけれど、一番おいしいところを兄王子に取られちゃった感が…。
ドキドキ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
本当に、2人だけの世界なページがもう一枚あったら、肩すかし感が減ったのに。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
政治が恋路の邪魔をしてたのに、政治で解決されたのに驚き。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
これは仕方ない。
もしもの離婚率 → 11%