ひとときの恋人 （田中琳）
画／ 田中 琳
作／ リアン・バンクス @2004 Leanne Banks
題／ Between Duty and Desire [Man Talk] (D-1085)
ハーレクイン darling! 2015年 vol.41
【個人的あらすじ】
アメリカの海岸沿いの町に住む絵本作家のヒロイン／キャリー・ニュートンは、海兵隊員だった夫／ロブが任務中に死亡して以来、家に引きこもる生活をしている。
そこに、ロブとともに事故に巻き込まれ、足を負傷して除隊した元海兵隊員の英雄であるヒーロー／ブロック・アームストロングが、リハビリを兼ねた休養をするため、キャリーの街を訪れた。ロブの親友だった彼は、亡くなる直前のロブから「キャリーが自分の殻に閉じこもらないように」と頼まれたのだ。
お互いにロブを悼むうちに、惹かれあっていく２人…。
しかし、亡くなった夫のことを思うと自分だけ幸せになれないキャリーと、まだ彼女はロブを愛していると思い、自分がロブの代わりに死ぬべきだったと悩むブロックは、どうしても距離を縮められないのだった。
【おすすめポインツ】
大富豪や王子やＩＴセレブは出てこないけれど、こじんまりと居心地のいい部屋が、ヒロインとヒーローの温もりで満たされるようなお話。ときめきよりも癒し優先だけれど、心の汚れがちょっと落ちる。
だけど、モテまくるがゆえに女性の扱いに慣れていないヒーローって（笑）
【もにょるポインツ】
夫が死んでから次に進むまで、少し早すぎるのではないかと気になった。２人とも、ものすごく悩む割に、あっという間にキスから愛してるまでいってしまう。
一番尊敬できる親友と最愛の妻だし、まあたぶん、ロブは天国で許してくれているんでしょうね。
あとは蛇足だけれど、吹き出しが塗られていたり模様がついていて目が滑る…。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
ブロックはきっと、恋かどうかは別として、出会う前からキャリーが好きだったでしょう。
ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
むしろ、ベタベタしない距離感がちょうどいい。
ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆
話の進み方は定番っぽいのだけれど、２人の慎重さは、ハーレクインとしては珍しい。その割に最後はあっという間だったけれど（笑）
ウルウル度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
ロブの誕生日にうるっとしました。
もしもの離婚率 → ７％
