※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

いつしか花嫁候補 《キンケイド家の遺言ゲーム2》 (藍まりと)

画/ 藍 まりと
作/ エミリー・ローズ @2008 Emilie Rose Cunningham
題/ Bound by the Kincaid Baby [The Payback Affairs #2] (D-1337)

ハーレクイン 増刊 2015年 初夏号 《キンケイド家の遺言ゲーム》

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【個人的あらすじ】

 理学療法士のヒロイン/カーリー・リア・コービンは、双子の姉/マーリーンが半年前に亡くなる少し前に産んだ息子/レットを引き取って暮らしている。

 そんなある日、レットの異母兄で客船運航会社キンケイド・クルーズ・ラインのCFOを務めるヒーロー/ミッチ・キンケイドが現れ、「その子を渡せば10万ドル払おう」と言い放った。
 先日、キンケイド家のトップである父/エベレットが亡くなり、遺言で子供たちそれぞれに使命を課したが、ミッチとレットの2人に対する条件は、1年間一緒に住むことだったのだ。ミッチは、自分が失敗したら、兄/ランドや妹/ナディアも遺産を受け取れなくなるため、どんな手を使ってもレットを手に入れようと思っていた。
 マーリーンから「ミッチは私に中絶を強制した最低の男」と聞かされ、レットに触られるのさえ嫌がるミッチに、カーリーは、その場で彼の提案を断固拒否する。
 しかし、後から冷静になったカーリーは、遺言書を読んで、レットにも正当な遺産が遺されていると知り、この子の将来を考え、ミッチの仕事場へ話し合いに訪れた。カーリーが金を受け取りに来たと思い込んだミッチは、白紙の小切手を渡そうとするが、彼女が示した条件は「私もレットと一緒に行くわ」の1つだけだった。

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【おすすめポインツ】

 3兄妹の真ん中のせいか、ほどよい傲慢、ほどよい天然、ほどよい繊細さ、こういうお坊ちゃまヒーローが、まさか自分のツボにハマるとは思いませんでした。ヒロインを手に入れるための決断の潔さにも惚れる。愛は手に入れるものじゃなくて守るものだという恋愛物の原点を思い出させてくれます。
 ヒロインも、乳母車を押してジョギングしちゃうほど、珍しいアクティビティ系だし、目の保養になる美人さんです。甥っこのために正々堂々戦います。
 最初のうちは、他のキンケイド一族のアクが強すぎて、このカップルが地味目に見えるけれど、後半は、気の強いヒロインの弱さと、良い子ちゃんな生き方をしてきたヒーローの強さが、絡み合って絶妙のスパイス。

 そして子供ポイント高し、本当に。

【もにょるポインツ】

 既にヒーロー兄の作品で書きましたが、クソ父にムカついて、ものすごくいい話だと思うのにイマイチ後味悪いです…。
 まあ今作は、なんだかんだと振り回されたものの、クソ父のお陰で2人がくっついた感があるので、許してあげなくもないと思ってたのに、最後の手紙が感動の押しつけのようで胸焼けしました。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 まさか、兄弟そろって脚フェチだとは(笑)

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 ミッチは、一緒に住み始めてすぐに、もう完璧に惚れてるのが分かる。そういう心配や焼き餅は大好物♡ ただ、話しを回すために必要だったとは思うけれど、あの調査は悪辣なのでマイナス1。

 ワクワク度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 最初から伏線で示されていたけれど、2人とも子供にトラウマがあるところとか、うまく収まっているので。

 ウルウル度 ★ ★ ★ ★ ☆

 手紙より結婚式のシーンでやられました。ティナ…いい親友だわ。

 もしもの離婚率 → 10%

 ランドとは違った意味でエベレットに似ているミッチが、どうしても信用できない部分があって…。でも、レットの子供ポイントで低め予想に。

【胸キュン最高点】

ミッチ「兄さんは タラの足だけ見てればいいんだ あの足は僕のものだ」 あの足ってカーリーのですよね ニヤニヤ