恋の鍵はボスの手に (花牟礼サキ)
画/ 花牟礼 サキ
作/ キャシー・ウィリアムズ @2001 Cathy Williams
題/ The Boss's Proposal (I-1501)
ハーレクイン オリジナル 2015年4月号
【個人的あらすじ】
約3か月前にオーストラリアから故郷イギリスへ帰り、就職活動中のヒロイン/ヴィクトリア・ロックハート(通称ヴィッキー)。タイピスト募集に応募したはずが、能力を見込まれ社長秘書として面接を受けることになり、部屋に入ったとたんに驚愕する。
その社長であるヒーロー/マックス・へドリー・フォーブスは、少し前に事故死した彼女の元恋人/ショーンの双子の兄だった。
ヴィッキーは6年前、オーストラリアの勤め先で役員だったショーンと恋に落ち、結婚しないまま周囲に秘密で娘/クロイを産んだ。しかし、ショーンの優しさは上辺だけで、ヴィッキーに暴力を振るうだけでは飽き足らず、「フォーブス一族は君から子供を取り上げるだろう」と繰り返し脅していた。
ショーンに瓜二つのマックスに、「面接していただかなくて結構です」と断るヴィッキー。
だが、かえって興味を抱いたらしい彼は、理由を根掘り葉掘り聞いた上に好条件を提示する。にもかかわらず彼女は「お受けできません」とさらにきっぱり拒んだ。その帰り際、マックスに「弟のショーンに会ったことは?」と尋ねられ、ヴィッキーは「名前も知らない」と振り向かなかった。
3日後、ヴィッキーが留守中に荒れ果てた自宅の庭を手入れしていると、突然マックスが「君に用がある」と現れ――。
【おすすめポインツ】
ヒーローの愛しっぷりが感激するレベル。ヒロインが拒否しっぱなしなので、余計に燃えちゃうのかもしれないけど(笑)
面接の段階からヒロインをじろじろ見る。断られたにもかかわらず家にまで押し掛ける。ああ言えばこう言うで居座った挙句に彼女に秘書職を承諾させる。会議をキャンセルしてまでヒロインの側にいようとする。隙あらば自宅か彼女の家に連れ込もう入り込もうとする。問題は解決してるのに困ったふりをしてヒロインをホテル付でニューヨークに呼び出す。
他にも細かい嫉妬などを含めて大量のラブ表現は大好きです♡。
あと、可愛く描かれてて子供ポイントが高し。
【もにょるポインツ】
話も絵もラブ圧が高く大変好みなので、微妙なところも大目に見たいのですが…。ヒーローがストーカー並みの強引さ。
クズ男の次に、その双子の兄を選ぶというもにょり。
それから、娘の存在がバレた後、もうちょっとお互いに何とかなかったかな。ヒーローは腹立つのは分かるけどそこまで言うか?とか、双子なのに身代わり感が気にならないの?とか、ヒロインは黒髪で灰色の瞳に弱い?とか、まあ許容範囲です。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
ヒーローがヒロインを愛してるのは明らかなので。自分勝手で攻撃的なところがあるし、セクハラパワハラぎりぎりっぽくはあるけども(笑) あとは、ハーレクインお約束のドレスを買っちゃうとか甘やかしもちょっと欲しかったかな。
ドキドキ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
娘の存在がどうバレるのか、双子の弟の子供だし、バレたらどうなるのか、気になりました。
ワクワク度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
社長と秘書のオフィスラブなので冒険感はないです。
ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
ヒーロー弟のクズ男が酷い。クライマックスのヒーローもちょっとね。
もしもの離婚率 → 20%
マックスの中に、弟と同じ衝動がちょっと見えて不安です。ヴィッキーはちゃんとした女性なので幸せになってもらいたいけれど、男を見る目は微妙なのかも。