王女の運命 《ニローリ・ルールズ6》 (冬木るりか)
画/ 冬木 るりか
作/ ロビン・ドナルド@2007 Harlequin Books S.A.
題/ The Prince's Forbidden Virgin [The Royal House of Niroli #6] (HNR-6)
ハーレクイン 増刊 2015年 夏号 《ニローリ・ルールズ》
【個人的あらすじ】
地中海の宝石と謳われる島国ニローリの王族であるヒロイン/ローザ・フィエレッツァ(21歳)は、細菌学の研究で留学していたニュージーランドから、祖母違いの従弟のヒーロー/マックス・フィエレッツァ(31歳)に呼び戻された。
マックスのブドウ園で、危険な植物病害とされる露菌病らしきものが見つかり、専門家としての協力を仰がれたのだ。
ワイン造りはニローリの一大産業で、マックスの所有する農園はその中心地でもあり、本当に露菌病が発生したなら、同国の経済に大打撃になるのは間違いない。ローザは、もちろん研究者として力を貸すつもりだったが、マックスに会いたくない理由があった――彼女は10代の頃から彼を愛していたのだ。
2人の祖父のジョルジョ王は高齢で、現在はマックスが次期国王として期待されている。そして、ニローリ家訓《ニローリ・ルールズ》では、王族同士の結婚は禁じられていたのだった。
【おすすめポインツ】
このシリーズを読む人ならば、絶対に抜かせない作品。
いつものハーレクインには有り得ないどんでん返しを味わいたいなら読むべし。
【もにょるポインツ】
ニローリ家訓その5によると、『ニローリ王室内の血族関係のある者同士の婚姻は禁じられている』なので、たとえヒーローもヒロインも王位を継がなくても、スキャンダルを隠したままでは結婚できない。
とすると、このシリーズの大騒ぎの半分くらいはアレでした…。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
愛せないことを掟のせいにするのならば、手を出しちゃダメなんですよね。でも、出しちゃうんでしょう♡
ドキドキ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
ストーリー的な満足度は高いのですが、事件や説明的の描写が多かったので、もっと2人の絡みが見たかったです。
ワクワク度 ★ ★ ★ ★ ★
これで全く驚かない人は、きっと五郎丸とか山田孝之の髭並みに心臓が剛毛なんだ。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
泣いたとしても、その涙がビックリで止まるわ。
もしもの離婚率 → 8%