ボスの知らない秘書 (吉田弥生)
画/ 吉田 弥生
作/ キャシー・ウィリアムズ@2006 Cathy Williams
題/ The Italian Boss's Secretary Mistress (R-2245)
ハーレクイン 増刊 2015年 秋号
【個人的あらすじ】
イギリス:ロンドンでレジャー産業の社長秘書を務めるヒロイン/ローズは、ボスでヒーロー/ガブリエル・ジェッシに、入社以来4年間も片思いをしている。
オーストラリアに住む彼女の姉/グレースが出産したため、3か月の休暇を取って手伝いに行ったローズは、甥/ベンの可愛さなどもあって、『幸せな結婚をして出産する』という願望が強くなる。また、姉の「プレイボーイのボスに夢中になっていたら一生独身よ」との忠告を受け、仕事を辞める覚悟をして帰国した。
復職したローズが、痩せて美しく変わったのを見て、ガブリエルは驚き、彼女が退職願を出したことで、さらに動転する。
ガブリエルは、ローズの休暇中、ろくな代わりの秘書がおらず、仕事に支障をきたしたことを言い募り、今よりはるかに良い雇用条件を提示した。 「君は僕の最高のパートナーだ。君を手放したくない。お願いだ」と。
ローズは、彼の傲慢さに呆れながらも、イエスと答えてしまうのだった。
【おすすめポインツ】
ヒロインが美しくなったのを見て、性的欲求を覚えたヒーローが、仕事に乗じて2人っきりになり、エッチで陥落させる話。
その後、お決まりのコースでハッピーエンド。
【もにょるポインツ】
ヒーローが、何を考えているか、さっぱり感じませんでした。
怒っても驚いても喜んでも同じような顔で。
これ以降はネタバレなので、未読の方はお帰りください。
だいたい彼は、行動も情熱的だとは思えなくて、むしろ作為的なのです。
ヒロインが去った後、せめて反省すればよかったのに。自分のプライドを守るためにわざと彼女を侮辱する。金が欲しいのかと訊く。島に行く前に陰謀を企んだんだろうと責める。都合の悪いことは全てヒロインのせい。
ヒーローがヒロインを得るために犠牲にするのは重要な会合のみ。でも、どう重要なのか説明がないのでピンとこない。
ていうか、肝心な部分はあやふやで、言葉だけで進んで終わってしまった。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ローズが小太りな時は、彼女に足があるのさえ気が付かなかったガブリエル。騙して連れて行って2人だけになるのも姑息。
ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
お楽しみ部分がナレーションベース。
ワクワク度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
何に驚いたって、この2人が結婚したのに驚きました。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
涙はありえない。
もしもの離婚率 → 100%