七日間だけの愛人 (綾部瑞穂)
画/ 綾部 瑞穂
作/ ケイト・カーライル @2011 Kathleen Beaver
題/ An Innocent in Paradise [Island Paradise duet #1] (D-1635)
ハーレクイン 別冊 2015年 vol.43 楽園の島の双子
【個人的あらすじ】
アメリカ:ミネソタ州の研究所に務める天才科学者のヒロイン/グレース・ファレル(23歳)は、遺伝子関係のプロジェクトに必要な菌類の胞子のデータを取るため、カリブ海に浮かぶアレリア島のホテルに、住み込みのウエイトレスとして潜り込んだ。しかし、仕事のミスと、スタッフや客にちやほやされているところを、元プロ・サーファーでホテルのオーナーであるヒーロー/ローガン・サザーランドに見られ、クビ宣告されてしまう。
グレースが仕方なく、科学者である事情を説明し、何でもするから働かせて欲しいと頼むと、ローガンは1週間の期限付きで許可した。
実はローガンは、前の結婚で妻/ターニャに浮気されて以来、女性不信に陥っており、周囲を骨抜きにしているように見えるグレースを、“男を手玉に取る悪女”だと信じ込む。彼女に1週間の猶予を与えたのも、セックスに持ち込むまでの恋愛ゲームを楽しむつもりだった。
だが、グレースの純真さに触れるたびに、ローガンの心は揺れ動き、双子の弟/エイダンにも声だけで心配される始末で――。
【おすすめポインツ】
ヒロインは本当に純情で可愛いです。ヒーロー以外の周囲の人たちも優しくて思いやりがあって、全体的には癒される要素もあるお話でした。
【もにょるポインツ】
8歳の時から白亜の塔で暮らしている純粋無垢すぎる赤毛のセクシー美女が、愛なんか存在しない女なんか少しの間遊んで捨てればいいと思ってる富豪イケメンと、イチャイチャした割に信じ合えなかったお話。
ヒロインが、純情で可愛いのは本当ですが、世間知らずで頭の回転も鈍いです。
でもまあ可愛いし、ヒーローを勘違いする状況も仕方ないし、研究的に時間の余裕もなかったのは事実だし、悪いところは何もありません。
問題はヒーロー。
研究所へ帰ってしまったヒロインを追いかけるまではよかったのに、愛の告白とは真逆で、「どうせ君は研究だけが大事なんだろう」と罵倒する。つまり、自分は彼女を信じないけど、相手が自分を信じないのが許せない。
自分から「1週間猶予をやろう」とか「一時的な大人の関係」とかくだらないことばかり口にして、愛の言葉は全く伝えないくせに…。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
せめて、ローガンからちゃんと謝ってほしかった。あそこら辺で全部台無し。
ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
グレースの正直さに★1つ。
ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆
なぜ傷つけたローガンが謝らずに、グレースが許してもらわなければいけないのか。ていうか、クビってなにさクビってバカ。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
何度読んでも腹が立つ。
もしもの離婚率 → 70%