※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

愛は苦難の始まり 《パーフェクト・ファミリー》 (橋本多佳子)

画/ 橋本 多佳子
作/ ペニー・ジョーダン @1997 Penny Jordan
題/ A Perfect Family [The Perfect Crightons #1] (ST-26)

ハーレクイン 増刊 ペニー・ジョーダン号 《パーフェクト・ファミリー》

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【個人的あらすじ】

 1977年、イギリス:チェスター、名門クライトン家の3男/ジョサイアは、親が決めた許嫁をふり、妊娠した恋人/ベサニーと結婚をしたが、激怒した父親から勘当され、郊外ヘーズルウィッチに弁護士事務所を開き、新しい暮らしを始めた。
 2人の最初の子供である双子の兄はほぼ死産だったが、双子の弟だった息子/ベンと、娘/ルースが生まれる。
 ベンは事務弁護士として成功し、妻/セーラとの間に男の双子/デイビッドジョナサンをもうけた。目立たないが真面目なジョナサンは、弁護士資格を得て幼馴染/ジェニーと結婚し、父の事務所に事務弁護士として入所。一方、派手で遊び人のデイビッドは、美しく浪費家のモデル/ティギーと結婚し、弁護士の資格はないものの父から事務所を受け継ぎ所長に収まった。
 1996年、デイビッド&ジョナサンは、記念すべき50歳の誕生日パーティを開いたが――。

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【おすすめポインツ】

 これ以外にシリーズ作品を読んだことがないので、はっきり言って全体像が分かりにくかったです。
 でも、それを上回るロマンス感があります。
 家系図や説明を見る限り、今作に出てくる大人はほぼ全員にロマンスが用意されているという超大河。今回は脇役として一族を救った大御所ルース叔母様でさえ、別作では半世紀という時をものともしない純愛劇の主役です。
 とりあえず、このシリーズのどの作品を読んだとしても、これは外せない作品でしょう。

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【もにょるポインツ】

 きっと、デイビッドはいつか救われるけど、ティギーは失意のまま亡くなるんだろうな。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 ジョナサンは、もちろんジェニーを愛してるけど、それ以上にデイビッドを愛しすぎです。

 ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 愛情より憎しみのほうが多かった。だからこその面白さだけれども。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 読み始めの想像よりもはるかにドロドロだった(笑)

 ウルウル度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 主役や本流キャラより、周りで不幸にされる人たちが気の毒。そしてそういうのに弱い。

 もしもの離婚率 → 1%

 ジョナサンとジェニーなら、もう一緒に暮らせないほど亀裂が入っても、離婚しないでいられると思える。ハッピーエンドとは違う意味で因果なカップルです。

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【胸キュン最高点】

ジョナサン「兄さんがいなくなったら 僕の存在もない 影だけだ」