領主館のアメリカ人 (村田順子)
画/ 村田 順子
作/ ペニー・ジョーダン @1986 Penny Jordan
題/ Return Match (R-639)
ハーレクイン 増刊 2015年 ペニー・ジョーダン号
【個人的あらすじ】
イギリスで地方領主の娘のヒロイン/ルシル・マーチン(通称ルーシー:24歳)は、1か月前に父を亡くし、領地と館の正統な後継者である従兄弟のヒーロー/ソール・ブラッドフォード(27歳)を迎える準備をしていた。
ルーシーに遺されたのは、小さな寡婦館の他、世間知らずな継母/ファニーと、まだ幼い異母弟妹/オリヴァー&タラの世話。彼女は、十数年前に母親が亡くなってから、ずっと家事を負担しており、父の再婚後も死後も、家族の面倒を見るのは当たり前のように思っている。
やがて、アメリカからやってきたソールは、歓迎しようとするルーシーに辛辣な言葉ばかりを返し――。
【おすすめポインツ】
可愛くて聡明なヒロインは、一番好きなタイプです。そんな彼女が、ヒーローの冷たさに耐えて耐えて耐え抜いて、やっぱり好きでしたというお話。
【もにょるポインツ】
再会物は苦手なのですが、これは子供の頃に一度会っただけの2人なので、大丈夫だろうと思ったのに、ヒーローがじくじくとヒロインを言葉でいたぶり続けます。
ヒロインは一生懸命近づこうとするのに、嫌味な答えばかりのヒーロー。だいたい、ヒーローとの再会までに20ページ以上待たされたのに、彼は彼女を受け入れない上に、2人の絡みより継母や連れ子の問題が続きます。特に継母の空気読めないっぷりがすごい。
なのに、ヒーローの「結婚しよう」だけで、ヒロインは全部許せるなんて、なんてことだ。
くっついた後も、ヒーローは大事な部分で黙っているし、嫉妬で責めたり、ヒロインとヒーロー母の確執っぽいのを解決するかしないかで、唐突にハッピーエンドになってしまって、あまり幸せに見えませんでした。
あと、ヒロインがあそこまで男嫌いになった原因はなんだろう。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
ネヴィルが来たときに、ソールがやるべきだったのは、嫉妬じゃなくて、ルーシーを守ることだったんじゃないかな。
ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ルーシーを泣かせ過ぎじゃないんですか。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
継母ファニーの行動は全て予想外でしたね。何で彼女がモテるのか分かりません(笑)
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ルーシーが先に泣いてしまうので。
もしもの離婚率 → 80%