※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

愛を知った悲しみ (河野若菜)

画/ 河野 若菜
作/ エマ・ダーシー @2011 Emma Darcy
題/ Hidden Mistress, Public Wife (R-2659)

ハーレクイン 増刊 2015年 初夏号

f:id:prevh:20151018032321j:plain

【個人的あらすじ】

 オーストラリアの郊外で農園を経営するヒロイン/アイビー・ソーントン(27歳)は2年前、画家である母親/サーシャの個展で、不動産王と称されるヒーロー/ジョーダン・パウエルと最悪の出会いをした。その頃のアイビーは、父を亡くしたばかりで身なりを気遣う余裕がなく、普段着で出席したのだが、ジョーダンはそんな彼女を大勢の前で「義賊ネッド・ケリーのように勇ましいお嬢さん」と評したのだ。
 そのジョーダンはというと、女性関係で花とスイーツのファッジを送る際、アイビーの農園をネット通販で利用しており、プライベートが筒抜けである。

 ある時、ジョーダンが今の恋人に別れを意味する薔薇とファッジを送った直後、母の個展に呼ばれたアイビーは、気分を変えてみたいと、オシャレな服を着て出席をすることにした。密かにジョーダンに誘われるかもしれないと期待して…。
 そして、ジョーダンは露骨にアイビーを口説き、その日のうちに2人はベッドインしてしまう――。

f:id:prevh:20151019060857j:plainf:id:prevh:20151019060907j:plainf:id:prevh:20151019060913j:plain

【おすすめポインツ】

 田舎の冴えない女の子が、都会の富豪イケメンに見初められて、エッチでとろけさせられちゃうお話。じゃじゃ馬で正直なヒロインは本当に可愛い。
 企業トップには見えないほど性格チャラ男なヒーローですが、やる時はやります。いや、ベッドの中の話じゃなくて、ヒロインの家族の問題とかばっさりと金で解決します。いや、ベッドの中でもやることはやりますけど(笑)

【もにょるポインツ】

 ヒーローの調子よさなのか、ヒロインの素直さのお陰か、すぐにベッドの関係になって、あっさり恋人同士にもなってしまう。
 むしろその後、トラブルが二転三転して、2人の愛を試しまくりなのですが、惹かれ合っていく理由がよく分かりません。もっと端的にいえば、ヒーローの特別な良さが感じられないというか、ロマンスが描かれていない気がするのです。
 最初のうちは金に飽かしてプレゼント攻撃、率直でセックス好き、後半はオーストラリア中連れ回ったあとに、そろそろ旅行に行こうって…。
 ヒロインの家族問題も、室内でわめきあって、最後に金でドーン!(笑)

 だいたい、ヒーローときたら、ヒロインに家族も友達も紹介しないだけじゃなく、全く話題にもしないってどういうことよ。
 それと、ヒロインと元カレの別れた原因は、ヒロイン父の病気のせいで会えなかったってことらしいけれど、ヒーローは会社社長で忙しいのに会えてるからいいってことなのか、ヒロイン父が亡くなったから時間ができたってことなのか、そこらへんも腑に落ちない。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆

 なんだかんだいって、ジョーダンがアイビーを甘やかしてるのは事実だし、そういう甘いのが恋愛漫画の最大の楽しみ。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆

 そりゃもう初日に「あんダメん」な関係なんですから(笑)

 ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 意外というより期待感があったんですよね、一番初めに読んだ時は。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 泣けなくても大丈夫かなあ。

 もしもの離婚率 → 70%

 ジョーダンは、過去のバラの女性遍歴から見て結婚も長く続くと思えないし、ヒロインの調査をするくらい他人を信じてないし、アイビーや妹についての問題解決方法のように手段を選ばないので、ちょっと高めに感じます。

【胸キュン最高点】

ジョーダン「君は 寝室でも 女王様タイプなのかい?」 これを賢いと言うヒーロー妹もすごい