※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

薬指の契約 (小越なつえ)

画/ 小越 なつえ
作/ ペニー・ジョーダン @2004 Penny Jordan
題/ The Boss's Marriage Arrangement (W-8)

ハーレクイン 増刊 2015年 ペニー・ジョーダン号

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【個人的あらすじ】

 建築設計会社で働く設計士のヒロイン/リエット(通称ハリー:26歳)は、社長のヒーロー/マシュー・コール(36歳)に密かに憧れていた。しかし、マシューは常に不機嫌な顔で彼女を睨みつけている。
 一方、マシューは、仕事と遊びを混同しない自信があったのに、ハリエットに日々惹かれていく自分に困惑していた。

 そんな折にハリエットは、自身を同じ会社に誘った同僚にして幼馴染/ベンが、恋人/シンディと上手くいっていないことを知る。なんと、その原因はハリエットがベンと親しいからで、社内でも一部の人間が「ハリエットがシンディからベンを奪おうとしている」「ベンはシンディに夢中なのに可哀想」という、心ない噂をしているのだった。
 だが、ベンに全く恋愛感情のないハリエットは、無意識でベンの手を握り締めて慰める。
 それを目撃し、ハリエットを思う気持ちに我慢できなくなったマシューは、社長室に彼女を呼び出してベンを諦めるように説得したが、お互い興奮して近づき過ぎ、図らずも抱き合う形になってしまう。
 彼女を離したくないマシューは、「君が他の男に夢中になればいい」「僕と真剣に交際してると発表しよう」と言いだして――。

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【おすすめポインツ】

 話自体は想像通りに進むのですが、ヒーローのバレバレなヒロイン捕獲計画(笑)が楽しい。ヒロイン愛を自覚してるのに、プライドが邪魔して言えなくて、だからこそ嫉妬しまくるヒーローにヨダレが…。
 ベンに甘やかされ守られてきたヒロインは、幼馴染という関係には無自覚で、おまけにヒーローと一緒のベッドでも、彼女ときたら裸になって熟睡するという煩悩泣かせの超天然。ベンのほうがよほどヒーローのことを分かってるというか、これじゃヒーローの心労も思いやられます。
 ていうか、ヒーローってば、振り向いてくれない相手に恋するのは間違いと言いつつ、ヒロインに強引に迫りまくる自分はどうなのよ。でも、本当に大好物ですからもっとやってください(笑)

 ヒロインがヒーローに感じる「ベンの勘違いばかりでうんざり」という気持ちは、シンディがベンに対するヒロインの苦情と同じものなんですよね。

【もにょるポインツ】

 ヒロインの天然っぷりが恐ろしい…。
 それと、せっかくベッドインまでこぎつけたのに、なんで傷つけあわなきゃいけないんだろう。話の盛り上がりのためにしても言葉が怖いよ。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ★

 マシューが誤解し続け、ハリエットが天然すぎるとしても、まれに見るイチャラブっぷり。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆

 たいへん美味しゅういただきました。

 ワクワク度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 お約束が詰まった映画のような、面白さを損なわぬ想定の範囲内

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 くすぐったいような笑いを楽しませていただきました。

 もしもの離婚率 → 20%

 マシューの疑い深さが、いつか決定的にハリエットか誰かを傷つけてしまうかもしれない。

【胸キュン最高点】

マシュー「かまわない こんなもの すぐに脱ぐ」 歯止め、予想通りでしたね(笑)