※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

プリンスとスキャンダル 《ニローリ・ルールズ3》 (知原えす)

画/ 知原 えす
作/ キャロル・マリネッリ@2007 Harlequin Books S.A.
題/ Bought by the Billionaire Prince [The Royal House of Niroli #3] (HNR-3)

ハーレクイン 増刊 2015年 夏号 《ニローリ・ルールズ》

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【個人的あらすじ】

 オーストラリアでホテルのフロント係をしているヒロイン/メガン・ドノヴァン(通称メグ)は、バックパッカーとしてヨーロッパ旅行をしていた。その途中、医師である兄/アレックスがニローリ王国に来ていることを知って訪ねるが、なぜか会えず、言葉も通じず資金も尽きて困り果てる。
 メグが仕方なく、カジノ付きホテルのバイトでしのいでいると、そこのオーナーでニローリの次期国王でもあるヒーロー/ルカ・フィエレッツァが声をかけてきた。
 ルカの尊大な態度に腹を立て、すぐに引き払うつもりになったメグだったが、旅の途中からの道連れ/ジャスミンにすがりつかれ、カジノを体験している時、酔った男たちとトラブルになり、ルカに助けられる。彼は「この国にいる間、僕と一緒に過ごすのはどうかな?」と提案し――。

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【おすすめポインツ】

 困った。感情移入できるキャラがいない。
 いつも、どんなヒロインでも幸せになってくれれば――と思ってるんですけど。ヒーローがヒロインを好きになったのは見た目だし、ヒロインがヒーローを好きになる理由は分からないし。
 可愛い絵なのは確かです。唇が特に。

【もにょるポインツ】

 ネタバレっぽくなるので、未読の方は以下スルーでお願いします。

 

 なぜヒロインが窃盗犯にされるのか分かりません。
 その程度のことを信じられなくて、彼女を愛してると言えるヒーローが意味不明。それを助けるという名目で身体を要求する最低さは理解不能。
 しかも、盗まれたのは王国の宝石コレクション――つまり国宝レベル。どんなセキュリティをしてれば、素人にそんなものが盗られるのか。ていうか、あの映像なら顔も分かるはずだし、監視カメラはあそこだけじゃないはずだし、あんな冤罪、ヒーローたちのほうが犯罪者そのもの。
 義理でもアレックス王子の妹なのに、連絡もさせない基本的人権無視か。

 だけど、キスで許しちゃうヒロインというお約束…。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 王子だって正体を明かすまではよかったんだけどな…。どんなに愛していても、泥棒だの身持ちが悪い女だの愛人取引だの、挙句に「僕の好みの女性になったら君を抱く」とか、メグを侮辱し続ける、ルカという男性そのものが気持ち悪い。

 ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 ルカは、手助けをするふりをして、当たり前のように見返りにセックスを要求して、メグが言うことを聞かないと脅迫する。素直になれないというレベルを超えています。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 泥棒扱いして軟禁するというのは、ある意味で斬新でした。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 もう書かなくても分かっていただけるでしょう…。

 もしもの離婚率 → 95%

 結婚する気もないのに、次々と女性と関係を持ち、もてあそんで捨てることに何の疑問も罪悪感もない、そんなルカが、良い夫になるといくら言っても…。

【胸キュン最高点】

ルカ「僕は 君のお父さんには なりたくないな」 これも嫉妬といえば嫉妬?