美しき娘 (汐宮ゆき)
画/ 汐宮 ゆき
作/ マーガレット・ムーア @2004 Harlequin Books S.A.
題/ Knight of Passion (V-19)
ハーレクイン オリジナル 2015年6月号
【個人的あらすじ】
中世のノルマン王朝:ボークレア領主の一人娘であるヒロイン/レディ・ロザモンド(通称ローズ)は、父/ボークレア卿の決めた婚約者との婚礼を2週間後に控え、祝典の真っ最中だったが、息抜きのために城の外へ出るのを止められなかった。
そんな折、ローズが村の催事を訪れ、酔った男たちに絡まれているところ、通りすがりの黒髪の騎士であるヒーロー/キーナン・モーガンに助けられる。
結婚直前の貴族の娘として、正体を知られたくないローズは、正式名ではなく「町娘のローズ」と名乗り、キーナンの「送ろう」という申し出を断った。だが、キーナンは事情を察して嫌な顔もせず、「決して誰にも言わない」と王国の騎士として誓い、ローズは思わず心惹かれる。
ローズが翌日、父のウェールズ滞在中の恩人として紹介されたのは、なんとキーナンだったが、彼は約束通り、彼女に気づかないふりをした。
有力貴族でローズの婚約者/ドミニク・ド・ヴェルリーは、キーナンを「卑しい身分」と見下すような男。一方、キーナンは「裕福な名家と有力貴族なら、よい縁談なのだろう」と、ローズの幸せを祝おうとしたが、彼女を知るうちに思いが募って――。
【おすすめポインツ】
ヒーローの黒髪の騎士の顔が好き、というと身も蓋もないけれど、そういうのは大事なので。裸の背中がもっとガッシリしてたら満点。
ヒロインは、姫なのにお転婆というパターンではあるけど、笑顔が可愛いし、守られるだけじゃなく自分から行動する爽快さ。勇気の使い方を知っているレディだと思います。結婚式とかのドレス姿をもうちょっと見たかったなあ。
あと、婚約者の水戸黄門的な敵っぷりがいい(笑)
【もにょるポインツ】
上にも書いたけれど、2人のラブラブや、ヒロインのドレスシーン、ヒーローの騎士姿や後絵姿など、もうちょっとボリュームがあったらよかった。ただ、ページ数が少ないので仕方ないんでしょうね。
あと、周囲の騎士たちが、いきなり味方になった気がしちゃうので、ヒーローが認められた経緯もちょっと欲しいかな。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆
ヒーローの愛は疑いようがないけど、やっぱりちょっとシーンが物足りなかったので。
ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆
このまま婚約者と結婚? まさか決闘? いや駆け落ちでもいいのよ? と展開が楽しみだった。
ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆
お転婆姫ってだけでポイント高し。本当に笑顔が好き。
ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
あの夜の最後にちょっぴりウルり。あとは、ヒーローが安定の騎士様だったし、不安感はありませんでした。
もしもの離婚率 → 10%