※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

令嬢と傲慢なプロポーズ (原ちえこ)

画/ 原 ちえこ
作/ キャロル・モーティマー @2010 Carole Mortimer
題/ Lady Arabella's Scandalous Marriage [The Notorious St. Claires #4] (PHS-36)

ハーレクイン オリジナル 2015年3月号 2015年4月号 2015年5月号

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【個人的あらすじ】

 名門貴族スタワーブリッジ公爵の末妹であるヒロイン/アラベラ・セントクレア。両親を早くに亡くしたが、兄3人の過保護もあって天真爛漫な令嬢として育った。

 やはり名門貴族カーライン公爵の弟にあたるヒーロー/ダリウス・ウィンター卿。爵位はないものの美貌の貴公子として知られる。

 アラベラの社交界デビューから間もなく出会った2人は、彼女の次兄/ルシアンとダリウスが昔馴染みだったこともあり、たちまち恋に落ちた。しかし、アラベラの長兄でスタワーブリッジ公爵/ホークが交際に難色を示し、お互いに嫌っていると誤解して別れてしまう。

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 やがて、兄が亡くなりカーライン公爵となったダリウスは、2度の結婚をしたが妻2人とも早世。
 ダリウスについて「持参金目当てで妻を殺した」などの悪い噂を信じていたアラベラは、それらが誤解だったことを知り、数年ぶりの再会をきっかけに彼へ謝ろうと近づく。だが、相変わらず冷たいダリウスは、彼女に突然キスをした。ところが運命のいたずらか、そこに通りかかったスタワーブリッジ公爵ホークが、2人のキスを目撃。
 ダリウスは、「こうなったらしかたない。形だけの求婚をするから、君は断ればいい」と、超上から目線のプロポーズをする。
 対するアラベラは、「わたしと結婚したくもないのに、人をバカにしたプロポーズは許せない!」と、売り言葉に買い言葉で「もちろん、あなたの求婚をお受けします」と答えてしまった。

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 かくして結婚式を迎え、一段落するかと思われた初夜の晩、花婿ダリウスは、アラベラを置き去りに1人で帰郷したまま戻ってこなかった――。

【おすすめポインツ】

 とにかくヒロインが可愛い。ピンクの唇、頬をふくらませて拗ねる、プロポーズを受けておいて「ええ~~~っ?」と自分でビックリする。そのくせ、危険だと知りながらヒーローを追いかけ、殺されかけても黙っていない、そうとうな勇気の持ち主でもあります。
 ヒーローも、こんな俺様プロポーズをしながら、「私のような男は気にくわないか?」「求婚を受けて後悔してる?」「私は君にふさわしくない?」と、不安でたまらない恋心は大好物です(笑)

【もにょるポインツ】

 お兄様たちの妨害が――と思わせておいて、実は違う方向からの刺客がくるという。2人がくっつくのに大した障害はなかったのが、わずかに肩透かし。とはいえ、やっぱり幸せカップルは、幸せになってくれるのが一番です。

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【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ★ 

 ヒーローが一時的に冷たい態度を取るものの、復讐だのヒロインへの人格攻撃だのはなく、初恋が実ってよかったね、という甘々な感じ。

 ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆  / ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 殺人という物騒な事件はあるものの、ヒーローもお兄様たちもヒロインの味方ですし。

 ワクワク度 ★ ★ ☆ ☆ ☆ 

 お転婆なヒロインが、傲岸不遜な形だけのプロポーズを受けておいて、すぐさま後悔するところなど、お約束と分かっていてもワクワクしなきゃ損でしょう。

 もしもの離婚率 → 5%

 大きな問題はないけれど、アラベラの猪突猛進が気になるので(笑)

【胸キュン最高点】

ダリウス「どうせ断られる求婚なら 精いっぱいかっこつけようと…」 からラストまでの流れ♡