※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

秘書の失恋日記 (佐柄きょうこ)

画/ 佐柄 きょうこ
作/ ジェシカ・ハート @2010 Jessica Hart
題/ Oh-So-Sensible Secretary (I-2145)

ハーレクイン オリジナル 2015年3月号

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【個人的あらすじ】

 老舗百貨店チェーンに勤める、潔癖で真面目なCEO秘書のヒロイン/サマー・カーティス。そのボスの弟で、テレビの冒険リポーターとして人気のヒーロー/フィアネス・ギブソン(通称フィン)が、同社の取締役に就任することになり、CEOである兄/レックスはサマーの優秀さを見込み、監視役兼秘書として彼女を送り込む。

 軽薄でルーズな男が嫌いなサマーは、そのもののタイプなフィンに反感を覚えるが、彼はシックな雰囲気の彼女がまんざらではない。
 フィンの広告塔としての仕事が進むうち、サマーは広報担当で昨年別れた元彼/ジョナサン・ビューと会うことになる。ジョナサンはサマーと交際していたとき、社内では無関係にふるまって秘密にしていたが、新しい彼女/ローリーは「甘えたがる可愛い美人」だからと隠しもしなかった。まだジョナサンに未練があったサマーは、「有能で分別がある」という彼の言葉に期待していた自分がみじめになる。
 2人の微妙な雰囲気を感じ取ったフィンは、サマーから事情を聴きだし、ジョナサンを嫉妬させて復縁するように、「僕と君は恋人宣言をする」「君ならちゃんと演技だと忘れないだろう」と彼女に持ち掛けた。
 フィンによって魅力的になっていくサマーに、ジョナサンはまた関心を持ち始め――。

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【おすすめポインツ】

 堅物なヒロインが、金持ち野生児美形ヒーローに見いだされ、華麗に変身するマイフェアレディ物語♡。純粋で慎み深いヒロインの印象通り、派手ではないけれどゆっくり惹かれ合っていく感じがグッド。
 お互いの家庭環境での共感や、アフリカでの開放感あふれる交流なども、ほっこり感でラブ増量。キスはあるけどエッチなどはなくて、もっと2人とも言葉や態度に出せばいいのに、と歯痒さはあるけれど、話の綺麗さでカバーされています。

【もにょるポインツ】

 ワイルド系行動派のイケメンは大好物です。が、「結婚に向いていない」などの理由で、モテるのをいいことに女性を食い散らかしているタイプが、実はちょっと苦手…。
 今作に限らず、この手のヒーローは多くて、たまにチン◯腐ってしまえと思う(笑)

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆ 

 演技をしている前提なので、ヒーローがどこまで本気なのか分かりにくいかも。キッチンのシーンだけじゃなく、ヒロインの心も体もさらに甘やかしてほしかったけど、話に合わなくなっちゃうかな。

 ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 いまさらジョナサン?とか、最後の最後に事故?という緊張感はあったものの、おおむね円満解決でした。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆ 

 イギリスからアマゾンからアフリカまで、挙句にヨットで南米へ、世界をまたにかける冒険野郎なヒーローは、読んでるだけで爽快感があります。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 泣くというより虫や蛇にびびるかも(笑)

 もしもの離婚率 → 33%

 フィンがワイルドなのはいいんですが、愛していない女性遍歴の多さ、同意なしに周囲に見せつけるキス、ヒロインに皮肉を言いながら冷たく突き放せる、そんな男性が結婚生活を続けていけるのか? 本人が言うように向いていないんじゃないか? という老婆心。

【胸キュン最高点】

フィン「君のおかげで ロンドンのオフィスも悪くないって 初めて思ったよ」