※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

半年だけの花嫁 《ナイト家のスキャンダル2》 (佐柄きょうこ)

画/ 佐柄 きょうこ
作/ イヴォンヌ・リンゼイ @2007 Dolce Vita Trust
題/ The Ceo's Contract Bride [New Zealand Knights #2] (D-1508)

ハーレクイン オリジナル 2015年4月号

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【個人的あらすじ】

 アンティーク修復師のヒロイン/グウェン・ジョーンズは、8年前のロッククライミング中に目の前で親友/レナータを失った。

 レナータの恋人で開発会社CEOのヒーロー/デクラン・ナイトは、事故の直後に彼を慰めるため訪れたグウェンを、レナータの死を非難しつつ強引に抱いた挙句、冷酷に拒絶する。

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 やがてグウェンは、デクランの会社の経理を担当していたスティーヴと婚約したが、彼は婚約披露パーティの夜、グウェンの全財産とデクランの会社の資金を横領して海外へ逃亡。やむを得ずグウェンは、デクランへ危機を知らせるために再会した。
 その後のパーティ会場で、結婚の中止を言い出せずにいるグウェンのもとへ、「花婿はここだ」と思いがけずデクランが登場。
 驚くグウェンに、2人きりで話そうと誘い出したデクランは、「僕には結婚すれば使える信託資金がある」「それさえあれば僕の会社も君の財産も助かる」と、被害者同士として契約結婚することを申し出る。自分を愛していない、むしろ憎んでいる彼と、半年だけの結婚…。悩んだ末、亡き親友との約束と唯一の財産である家のために、グウェンは苦渋の決断をした。「半年だけの花嫁になるわ」

【おすすめポインツ】

 ハーレクインらしい華やかな設定、セクシーな金持ちイケメン、ぷっくり唇美人は結構好き。
 「親友が死んでよかったね」的な無情な話にならないよう、女性2人が情けの深い人として慎重にバランスをとって描かれており、親友との約束や伯母との思い出を守るけなげなヒロインは好感がある。

【もにょるポインツ】

 ヒロインたちが悪く見えない副作用で、ヒーローが半端で微妙。いつからヒーローはヒロインが好きなのか、ヒロイン親友を愛していなかったのか、どちらにしても8年前のエッチは「間違いを犯した」ということなのかな。
 ヒロインは運が悪くて、愛してない相手と結婚しようとしたり、愛されている実感がない。結果的にヒロインも親友も気の毒。

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【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 ヒーローがヒロインを愛してる感が曖昧で、同情や罪悪感で結婚した気すらする。

 ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ / ワクワク度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 契約結婚の時点ですでに、もう最後まで予想がつくのは仕方ないけれど…。ヒーローの会社も結局、信託資金がなかったとしてもヒーロー一族が何とかしそうですし。

 ウルウル度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 ヒロインと伯母さまとのエピソードや、ヒロインの半年の離婚後への孤独感は、ちょっと泣かされました。

 もしもの離婚率 → 70%

 死んだ恋人の親友とすぐにセックスできて、その後も女性をとっかえひっかえしてきたデクランが、グウェン一筋になれるかどうか信用できない。

【胸キュン最高点】

グウェン「半年後 この家にひとり残された私は いったい どんな気持ちでいるのかしら…?」