いとしさの行方 (三浦浩子)
画/ 三浦 浩子
作/ ケイト・ウォーカー @2000 Kate Walker
題/ Rafael's Love-Child (R-1696)
ハーレクイン オリジナル 2015年6月号
【個人的あらすじ】
イギリス:ヨークシャー地方で教師を目指していた大学生のヒロイン/セリーナ・マーティン(24歳)は、ショックとともにロンドンの病院で目を覚ました。
そこには、黒髪で恐ろしく魅力的な実業家のヒーロー/ラファエル・コルドバがいて、「何があったか分かっているか?」「覚えていることは?」と矢継ぎ早に訊いてきた。しかし、何も思い出せないセリーヌは、逆に何があったか尋ね返すが、「なぜ僕が知ってると思うんだ?」と冷たく突き放される。
実は、セリーヌは事故に遭い、10日間も昏睡していた上に、事故までの約1年間の記憶を無くしていたのだ。
ラファエルによると、海外からロンドンに帰国したとき、彼の車が大破して運転手が死亡したとの報せを受けたらしい。そして事故時、見知らぬ女性が同乗しており、病院へ運ばれたと知って駆け付けたという。
セリーヌは、ラファエルから「責任を感じている」「面倒を見るから一緒に住もう」と言われ、愛人扱いされるのかと警戒したが、彼が連れてきた生後3か月の赤ん坊/アントニオ・フェリペ・マルティネス・コルドバ(通称トニオ)を見せられて、その愛らしさから世話係になることを承知する。
【おすすめポインツ】
冷たいヒーローって、表情も硬かったり暗かったりすることが多くて、愛情表現で物足りないことがあるけれど、このヒーローは憂いから歓びまで表情豊かで美味しい♡。ヒロインの視点で話が進むので、彼の内面的独白はないのに、その表情とセリフだけで御飯がすすむ(笑)
それに、子供が可愛いくてポイント高い、和む。
【もにょるポインツ】
生まれたばかりの子供を手駒にするなんて、ヒーローもヒーロー弟も、よく考えるとかなり冷酷なんじゃないだろうか。ましてや、記憶のないヒロインを騙すようなことをして、そこはさすがに後味が悪かったなあ。
ていうか、事故以外の意味で、ヒロインの身体は大丈夫なんだろうか?
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ★ ★ ★ ☆
星5でもいいかと思ったくらいラブ度は高いけど、あの騙し方でマイナスを。
ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆
ヒロインの記憶もだけど、トニオの出生についても気になったので。
ワクワク度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
恋愛要素が多い分、そういう話じゃなかったので。
ウルウル度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
ヒーローはもっと真面目にヒロインの許しを請うべき。自分から求めておいて、あんな風に傷つけることないじゃないの。
もしもの離婚率 → 15%