※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

同じ夢が見られたら (夏海鈴)

画/ 夏海 鈴
作/ アンジェラ・ディヴァイン @1993 Angela Devine
題/ The Bride of Santa Barbara (I-1022)

ハーレクイン 別冊 2015年 vol.46

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【個人的あらすじ】

 オーストラリアで駆け出しデザイナーのヒロイン/ベス・サクスンは、3日後のファッション・ショーにドレスを出品するため、カルフォルニア海上のクルーザーでPR写真を撮影中、大型ヨットと追突して全ての作品とともに海へ投げ出される。
 彼女を助けたのは、自分が乗っていた船のスタッフらではなく、相手方のヨットの持ち主であるヒーロー/ダニエル・ブライアだった。
 一方、一緒に船に乗っていた恋人/ウォレンは、自分の操縦ミスでクルーザーやドレスを海に沈め、ダニエルのヨットにも被害を出していたが、ベスへの心配の連絡すらなく雲隠れしてしまう。
 昔、ダニエルによく似た姉の元夫/グレッグに誘惑され、傷ついた過去を持つベスは、彼に近づくまいと決心した。しかし、ダニエルは、彼女を豪邸に招待して世話をするだけではなく、ダメになったのと同じ作品を3日以内に作り直して、ショーに間に合わせようと提案する。

 作業する中で、どんどん惹かれあう2人。ショーが成功したあと、ダニエルはベスにアパレル会社の設立を申し出るが――。

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【おすすめポインツ】

 ヒーローは、危険に陥ったヒロインを身を挺して助け、豪邸に連れ込んで上げ膳据え膳の上、ぐいぐい迫ってきて、金ならいくらでも出すし人脈も大サービスだし、イベントも目白押しでお互いに恋人らしきライバルが――みたいな典型的ロマンス。
 ヒロインも、仕事に恋愛に頑張る素敵っぷりで、コンプレックスもジェラシーもほどよく発揮する、女子力高し。
 ツボさえ見つければ美味しくいただける良素材でした。

【もにょるポインツ】

 良くこのページ数にこれだけのイベントを詰め込んだな、読むのちょっと疲れちゃう、というのは半分褒め言葉
 残り半分は、イベント先行のせいか、2人の魅力をじっくり味わえなかったのが残念です。例えば、ヒロインが結婚間近ではないと知り、おもわず喜んじゃうヒーローなど、ここ見せどころだなあというのがサラッと流されてしまって…。
 ほとんどのページに台詞を配置するなら、もっとシーンごとの味を出して欲しい。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 少なくとも、ドレイクのベスの甘やかしっぷりは、本当に御馳走様でした。ほんのり傲慢騎士様タイプは大好物です。もっとやりすぎてもいいくらい。

 ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 ドレイクの絶対諦めない感じは好印象ですが、ベスが優柔不断。サニーが必要以上に嫌らしいわりにただの悪役女なので★-1。

 ワクワク度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 余韻が足りなかったんです。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 まあ、泣けなくてもいい話でした。

 もしもの離婚率 → 4%

 ベスは、甘やかされるのに抵抗感がなく、ドレイクに働く場も用意してもらっているし、うまくセレブ妻になれるんじゃないでしょうか。

【胸キュン最高点】

ダニエル「僕から欲しいのはそれだけか?」 ザ・ハーレクイン的台詞