一度だけでも (荻丸雅子)
画/ 荻丸 雅子
作/ スーザン・ネーピア @2007 Susan Napier
題/ Just Once (HA-47)
ハーレクイン 別冊 2015年 vol.46
【個人的あらすじ】
オークランドの“エンライト出版社”で調査員をやっているヒロイン/ケイト・クロフォードは、デビュー作から大ヒット連発の小説家で、都会に寄り付かない自由人のヒーロー/ドレイク・ダニエルズ(33歳)の大ファン。初対面のパーティで惹かれあい、ホテルまで着いて行ってベッドインしてしまった。
あれから2年――相変わらずドレイクは、宣伝などの必要な時以外は隠れ家に引きこもっているが、ケイトには彼に会わなければならない理由があるのだ。
ケイトは1カ月の休暇を取って、ネットの情報などを頼りにドレイクの隠れ家を発見。その近くのバンガローを借り、偶然を装って訪ねた彼の家には同居人らしき美人な女性がおり、思わずバンガローに逃げ帰ってしまう。そして、追いかけてきたドレイクは、「なんの猿芝居だ!? ストーカーなのか!?」などと罵倒した。挙句、ドレイクと同居する女性は、街で鉢合わせたケイトに「わたしと彼は特別で長い関係なの」「あなたはただのセフレ。しつこい女、彼は嫌いよ」と言い捨てる。
落ち込むケイトは、運転中の不注意で犬を轢いてしまうが、それはドレイクの愛犬/プリンスだった。さいわい、プリンスは軽傷だった一方、動物病院の医師/ケン・カートランドは、なんとドレイクの高校時代からの友人で、ケイトを口説くようなふりでドレイクと彼女の仲をからかう。
ドレイクは、ケイトをプリンスとともに外へ連れ出し、彼女を怒ったように抱きしめてキスをして――。
【おすすめポインツ】
しまった。それは思いつかなかった。
ロマンス的お約束と言える「愛してる」シーンを見れば、トップクラスの可愛いヒーローなので、そこまで我慢できるなら読めると思います。
【もにょるポインツ】
ヒーローの第一印象が悪すぎて、最後まで納得いきませんでした。
というか、珍しくヒロインの良さも分かりませんでした。
2人がくっついて良かったなというイメージでもありませんでした。
でも、嫌いかと訊かれたら、嫌いじゃないとしか…。
補足:このあと、5回くらい読み直して思ったのですが、ハーレクインだと思って読むから微妙な気がするだけで、普通の恋愛漫画としては、とても良くできたお話で綺麗にまとまっているんですね。つまり、色眼鏡を外せば美しい世界が待っているのです(笑)
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
ドレイクは、愛してることを認められなかっただけで、ケイトを愛してたのは、きっと本当だったんだと思います。
ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
両想いなだけではドキドキしないんですよね。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
ドレイクのデレたあとの別人っぷりがすごかった。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ケイトに同情はしますけれど…。
もしもの離婚率 → 33%