※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

偽りの仮面 《ニローリ・ルールズ1》 (冬木るりか)

画/ 冬木 るりか
作/ ペニー・ジョーダン@2007 Harlequin Books S.A.
題/ The Future King's Pregnant Mistress [The Royal House of Niroli #1] (HNR-1)

ハーレクイン 増刊 2015年 夏号 《ニローリ・ルールズ》

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【個人的あらすじ】

 イギリス:ロンドンでインテリア・デザイナーをしているヒロイン/エミリー・ウッドファドは3年前、若きやり手実業家のヒーロー/マルコ・フィエレッツァと、出会った途端に恋に落ちた。マルコは、「僕が欲しいのは大人のつきあいだ」と言い切り、恋愛も結婚もない身体だけの関係だと分かっていたが、それ以来一緒に暮らしている。

 ある日、帰宅したエミリーは、海外からの「ニローリ国マルコ皇太子殿下へ」という手紙を見つけてしまった。
 マルコを問い詰めると、彼は、自分の力で成功したいと身分を隠して活動してきたが、地中海の宝石といわれる島国ニローリの王位継承権第1位の王子だという。ニローリ現国王はマルコの祖父で、高齢から体調を崩しており、早く王位を譲りたいと望んでいるため、マルコは近いうちに帰国することになっていた。
 そして、ニローリには「ニローリ・ルールズ」という厳しい掟があり、マルコが王になるには、形だけにしろ離婚歴があるエミリーとは、決して結婚できないのだった。

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【おすすめポインツ】

 始まったかニローリ・ルールズ…。
 最初に書いておきますが、家訓に反するから愛する相手と結婚できない、というコンセプトに忠実なのは、この作品だけです。
 あとは、主人公が王位を嫌がったり、現王または王宮の連中が好みにうるさかったりで、なんでこんな細かいルールを考えたのかよく分かりません。歴史や背景や家族関係という部分が共通点というだけで。でも、この作品の文句じゃないのです(笑)

 ヒロインをあっさり捨てて王様になる気満々のヒーローだったので、どうせ僕は誰も愛せないから君は愛人ね系の傲慢男かと思っていたら、結局は彼女が忘れられなくて迎えに行くところが可愛いプリンスでしたね。

【もにょるポインツ】

 結婚できないと分かっているのに、ヒロインと何年も暮らして、彼女の若い時間を無駄にするヒーロー。「割りきった大人のつきあい」というお約束があるとしても、「君とは結婚できない」と別れ話を持ち出しておいて、避妊なしのエッチで妊娠させるとか、イケメン金持ちは何でもアリですか。
 おまけに、自分の都合はなんでも通して、こんなにヒロインを傷つけたのに、妊娠が分かったら彼女を帰らせないよう嫌がらせとか、とんでもない。

 あと、いろいろ都合よくあっさり終わり、ニローリ・ルールズとか王族の悩みとかなんだかな。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 何だかんだ言って、エミリーを気遣って愛してるのね、マルコ。と思った矢先、妊娠が分かってからそれか、というガッカリでマイナス1。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ★ ☆

 全体的にエッチを抜くと微妙なんですが、エミリーのお腹のスキャン画像を見た時に、マルコが感動してるのが、キュンときたのでプラス2。エミリーはその顔を逆に『ショックを受けた』と思ってしまったみたいで、そういうすれ違いとか好きです(笑)

 ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 20ページくらいで予想がついたので。ただ、政治的な問題が何も解決しないのに驚き。2人がくっつけばいいといえばいいのかな…。

 ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 一番泣けるシーンで、エミリーに先に泣かれてしまって。

 もしもの離婚率 → 40%

 本当は50%くらいでいいと思ったけれど、最後のあの奇跡と、シリーズ1作目の説明盛り沢山な内容がまとまっていることに、敬意を表して。

【胸キュン最高点】

マルコ「君の存在が 僕の力になる」 胸キュンポイントは低いけれど 手を抜いたわけじゃなく これが一番 彼の気持ちだと思ったので