華やかな嘘 (宮花みん)
画/ 宮花 みん
作/ バーバラ・マクマーン @2006 Barbara McMahon
題/ The Sheikh's Secret (I-1893)
ハーレクイン 増刊 2015年 初夏号
【個人的あらすじ】
アメリカ:サンフランシスコで要人警護をしているヒロイン/ローラ・トリバーは、親友/ジェンナ・スタノップの恋人でシーク/ユースフ・ビン・ムハンマド・イブン・ホラーフと一緒にいるところを勘違いされて、スキャンダル写真を撮られてしまう。だが、天涯孤独のローラにとってただ1人の友人であるジェンナのため、甘んじて否定せずにいた。
そんな時、ローラはパーティの警護中、熱い視線の男性に目を奪われる。その場は自己紹介だけで離れたものの、彼とは街で再会し、食事やデートに誘われ、一緒に旅行するまでに親しくなっていく。いつしか彼女は、この男性こそ運命の相手ではないかと思い始めた。
しかし実は、その男性はユーノスの従兄弟のヒーロー/ターリク・ビン・アゾズ・ビン・アルラハマーン(通称タル)で、ローラを金目当ての女として排除するために誘惑したのだった。
【おすすめポインツ】
絵がすごくかわいいです。チビキャラポイント高いので、もっと欲しかった。シーク物って、渋くてゴツい王子様のイメージがあるけれど、こういう可愛いカップルも大歓迎ですよ。もちろん、ヒロイン親友カップルも含めて。
【もにょるポインツ】
家族の頼みだからといって、ちゃんと調べもしないでヒロインを傷つけるなんて、ヒーローがいくらシークだとしても許されないと思います。その後も、ストーカー並みに追いかけちゃうし、1度も謝りもしないし、あんなに金目当てって責めた割に関係修復の手段が金とか。合点がいかないわ…。
そして、あれだけ怒ってたヒロインが、いつものお約束の「結婚してくれ」だけで全部許すパターン。彼女がヒーローの外見以外のどこが好きなのよというお決まりなパターン。
せめて、誘惑や同情や後悔以外の部分で、ヒーローがヒロインを愛してるのが理解できればよかったかも。
ていうか、大使館の情報云々って言い訳は有り得ない。ヒーローは、最初のパーティにヒロインが出席するのを調べた時点で、彼女が警備員で要人に近づいててもおかしくないと分かったはず。金もあるだろうし、もっとちゃんと調べればいいのに。仮にもシークなんだから、国の諜報機関を使ったっていいんだから。自ら泥沼を招いてどうするの。
それと、ヒロインは要人警護なのに、本名で出席リストに載っているのだろうか。顔も名前も割れちゃってるのはどうよ。
やっぱり合点がいかないわ…。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
愛してる結婚してくれと言い訳だけで愛情だと思えるわけがない。
ドキドキ度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
タルの正体がバレる以前には、誘惑目的の他に何があるわけでもなく、彼1人でローラを思う時もずっと「金目当てのくせに」と呪っている有様。正体がバレてからも、謝罪や後悔より自分優先でしたね。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
ローラはもっとタルを拒絶してもいいのに。彼女の優しさが切ないだけに、タルのダメさが浮き彫りに。
ウルウル度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
涙というより怒りかな。ローラへの同情でプラス1。
もしもの離婚率 → 80%