砂塵のかなたに 《アラビアン・ロマンス:バハニア王国編》 (阿部摘花)
画/ 阿部 摘花
作/ スーザン・マレリー @2004 Susan Macias Redmond
題/ The Sheik and the Princess in Waiting (N-1100)
ハーレクイン darling! vol.42 アラビアン・ロマンス バハニア王国編
【個人的あらすじ】
アメリカ:ダラスで看護婦をしているヒロイン/エマは大学時代、学生同士として出会ったヒーロー/レイハンと、たちまち恋に落ちて結婚。しかし、彼は結婚直後に姿を消して戻ってこなかった。
6年後、エマが仕事から帰宅すると、砂漠の国バハニアからの使者が待っており、ほぼ強制的に王宮へ連れてこられた。そこには、バハニア第3王子だというレイハンが待っており、エマと離婚するために自分の国へ呼んだと言い渡す――「きみはぼくの妻だ」「だからきみは今、ぼくの国のぼくの家にいる」と。
エマは、それまでレイハンの正体さえ知らず、突然のことに混乱する。
【おすすめポインツ】
黒髪流し目の王子は大好物です。ふわほわなヒロインも大好物です。
【もにょるポインツ】
自国式の結婚をしたということは、ヒーローが言っている通り自分から求婚をしたんですよね。それで、「きみと一緒にいると、ぼく弱くなっちゃう」って妻を6年も放置するってどういうこと? たとえ、ヒーローは直接戻らなくても、ずっとヒロインを調べていたなら、働いて暮らしていることも、与えてる金を使っていないことも、ヒロインに男の影がないことも、全て分かっているはずでは?
『諦めるしかない』と思い込んでるのにキスかセックスか。何度も手を出しておいて愛するのが怖いからと相手を無視か。全く結婚に向いていません王子様。
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
レイハンは、自分が信じたいことしか信じず、セックスしておいて惹かれたくないからと冷たくする。そのくせ、エマが情熱的なキスをしただけで、「誰に教えられたんだ」と嫉妬。典型的な誰も愛せない系のクズ男でした。でも、悩む姿が好いたらしいので★1つ。
ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
レイハン王子、大嘘つきで女性の気持ちを考えない自分を、もうちょっと自覚したほうがいいのです。素直で可愛いエマだけに★を。
ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
どんなダメ男だとしても泉の隠しものにキュンと…。
ウルウル度 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
結局、イケメンだけが勝ち組なのね。
もしもの離婚率 → 88%