※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

天使のついた嘘 (杉本美加)

画/ 杉本 美加
作/ ヴァレリー・パーヴ @2001 Valerie Parv
題/ Booties and Beast (L-1032)

ハーレクイン 増刊 2015年 春号

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【個人的あらすじ】

 フリーのシステムコンサルタントをしているヒロイン/ヘイリー・グレンは、親友/ミランダの派遣会社を利用して、児童文学者のヒーロー/サム・ウイントンに近づく作戦を立てる。
 ヘイリーの異父妹/エレン・ポートマンは、イラストレーターとしてサムの本の挿絵を描いたことがあり、半年前にサムとの息子/ジョエルを出産したが、その1か月後にガンで亡くなった。エレンは息絶える前に、サムがジョエルの認知をしなかったばかりか、彼女のデザインを盗んで人気キャラクター/宇宙パンダを作ったと、ヘイリーに訴えていたのだ。
 ヘイリーは、「許せない」「責任を取らせてあげる」と、人材派遣の打ち合わせを装ってサムの屋敷にやってきたが、彼は「君を雇いたい」「ここに住み込んで働いてくれ」と持ちかける。
 育児で金銭的に厳しく、ジョエルの父親のことも知りたいと考え、ヘイリーは仕事を受けることにしたが――。

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【おすすめポインツ】

 くっつくまでの話にひねりがあり、ただの一目惚れ系より楽しめました。必死なヒロインの応援をしていたら、ヒーローにもそれなりの事情がありそうだと思えてきて、結局、そういう事情があったのか、と。傲慢ヒーローが可愛く見えてくるパターンですね(笑)
 ただ、結婚してからは想定の範囲内で、分かりやすく流れたのが物足りない気がします。
 息子の子供ポイントは、今回は発揮していない感じがしたので半分で。

【もにょるポインツ】

 ヒロイン妹の嘘というのは、普通なら許せないレベルですが、本当に混乱していた可能性もあるし、ヒーロー側の粗というか思い込みもあった訳で、まあトントンということで。それに、もしかしてもしかしたら、ヒロイン妹は、ヒロインとヒーローをくっつけたかったのかもしれないし…。

 あと、またまた、漫画家さんを判断対象にしたくないと言い訳しながら書いちゃうんですが、ヒロインやヒーロー妹は美人ですごく好みなのに、ヒーローが中性的でいかんとも。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 サムは本気で欲しくてしょうがないわけで、なんで素直になれないかなあ、というマイナス2。

 ドキドキ度 ★ ★ ☆ ☆ ☆

 個人的好みだと、よく分からないエレナを除いて、女性が全員魅力的なのですが、やはり男性がもっと魅力的だったらよかった。

 ワクワク度 ★ ★ ★ ☆ ☆

 まさか、そっちが嘘だったんですか、という驚き。

 ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆

 ヘイリーの父親のエピソードに1票。

 もしもの離婚率 → 5%

 ミランダも言っているけれど、サムは、自己中だけど非情じゃないし、ヘイリーがちゃんと分かって上げられそうなので、普通の幸せカップルになりそう。

【胸キュン最高点】

サム「僕はこの先 この幸運に慣れることがあるだろうか?」