※ただし「好きな人(イケメン)」に限る

たとえ裏切られても、まさか復讐されても、よもや利用されても、もしも脅迫されても、万が一 レ○プされたとしても・・・あなたを愛しているから、すべて許せるの!

夜明けのプロポーズ (藍まりと)

画/ 藍 まりと
作/ ジョージー・メトカーフ @2007 Josie Metcalfe
題/ The Doctor's Bride by Sunrise [Brides of Penhally Bay #3] (I-2015)

ハーレクイン オリジナル 2015年5月号

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【個人的あらすじ】

 故郷であるイギリス郊外のペンハリーで、救急救命士を務めるヒロイン/マーガレット・パスコー(通称マギー)は、学生時代から先輩のヒーロー/アダム・ドネリーを愛し続けていた。
 9年前に父親を亡くしたアダムが町を去り、1年前にロンドンで偶然の再会をした2人。医師になっていたアダムとともに、地下鉄事故で人命救助をしたマギーは、彼の部屋へ誘われ期待に胸躍らせる。だが、喜びもつかの間、アダムにはキャロラインという妻がいることを知り、彼女は絶望して町へと帰ってきた。

 仕事に打ち込みながら、アダムを忘れようとしているマギーだったが、彼が町の代診医師として戻ってきたことで、また心乱される。
 そんな時、子供5人が廃鉱山で遭難する事件が起き、体格の小さいマギーが坑内へ入らざるを得ない状況に。幼い頃から閉所恐怖症の彼女は、しばし躊躇したものの、その困難を乗り越えて救助へ向かったが――。

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【おすすめポインツ】

 真のヒーローをご紹介しましょう。
 ジェレマイア・アルソープ(通称ジェム/8歳)です。
 個人的に、子供が可愛い作品はポイント高めなのですが、今回は別な意味で大ポイント。ここまで勇敢で度胸ある子供は、未だかつてハーレクインでいたでしょうか、いや今のところいない。
 もちろん、閉所恐怖症を乗り越えて、子供たちのもとへ2度も行き生還する、ヒロインの勇気も素晴らしかった。
 ヒーローは微妙だけど、ぐいぐい引き込まれる話です。

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【もにょるポインツ】

 命を助ける話なのに、都合よく人が死んでいる気がしました。
 でも、本当に一番もにょったのは、全体的に男脳女脳の違いにこだわっているところかも。

【勝手に印象三昧】

 ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 事故の場面がほとんどを占める上に、ヒロインとヒーローとの直接の絡みより、ヒーローと他の女性のいきさつが長く感じたので。あと酒のマイナスです。

 ドキドキ度 ★ ★ ★ ☆ ☆ 

 ヒロインが無事でよかった。こういうのもドキドキと言うんでしょうか(笑)

 ワクワク度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 盛り上がりというより緊張感ですよね。

 ウルウル度 ★ ★ ★ ★ ☆ 

 なんだかんだ言っても、ジェムの活躍、ヒーローがヒロインを心配するところ、ヒロインがヒーローに励まされる場面、どれも涙腺が緩んじゃいます。

 もしもの離婚率 → 70%

 完全な人間なんかいないし、強さも弱さもあると分かってます。でも、アダムは、9年間もまったく連絡せず、マギーの進学先も気にせず、他の女性と出来ちゃった結婚。もしも本当に好きなら、離れたらすぐに会いたくなるはずだし、相手が心配でしょうがないはずで、アダムはマギーに興味がなかったんじゃないですかね。
 1年前に再会するまでは…。
 不本意で悲惨な結婚という現実の前に、美しく輝いていた学生時代を実体化するマギーが現れたから、邪魔だった妻を始末して、追いかけてきたようにしか見えない。現実だったら、奥さんの家族やマギーに訴えられてもおかしくないレベル。
 ――ああ、恋愛ファンタジーでよかった。こんなヒーローはいなかったんだ(涙)

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【胸キュン最高点】

アダム「ペンハリーの美しい空を思い出してくれ ケレシク 戻ってこい」 コーンウォール語