花嫁に変身? (麻生歩)
画/ 麻生 歩
作/ カーラ・キャシディ @1999 Carla Bracale
題/ Wife for a Week [Mustang, Montana] (L-965)
ハーレクイン darling! vol.44
【個人的あらすじ】
アメリカの広告会社で社長秘書兼アシスタントをしているヒロイン/アンジェラ・サミュエル(28歳)は、ボスのヒーロー/ハンク・リバートン(33歳)の下について2年、初めは彼に憧れ、今でも魅力的だとは思っているが、次々に付き合う女性を変えるハンクにやや幻滅気味。
そんな時、ハンクからいきなり、1週間だけ妻のフリをして欲しいと頼まれた。
得意先の製菓会社ブロディス・ビスケットの経営者/ブロディが、ハンクを既婚者だと思い込んでいて、そのブロディ夫妻が主催する夫婦限定のセミナーに、“ハンクと妻”を招待してきたのだという。人を騙す芝居に加担したくないアンジェラは、最初は断ったものの、「ボーナスを1500ドル出そう」というボスの提案に、母と学生の弟/ブライアンの生活を思って承諾してしまった。
ハンクが妻の役にアンジェラを選んだのは、2年も一緒に働いているというのに、顔も姿も思い出せない地味な彼女なら、「演技に流される心配はない」と思ってのこと。
そしてハンクは、1週間留守にするのを機に、煩わしく感じてきた恋人/シーラに別れを切り出す。激怒したシーラは、「そのうちあなたも、どこかの女性に心奪われるわ。そして、心を粉々に砕かれればいいのよ」と詰った。だが、ハンクはそれを「生きている限りあり得ない」と鼻で笑う。
やがて、2人は1週間のセミナーへと出発し、お互いのことを知るにつれて惹かれ合うようになるが――。
【おすすめポインツ】
ヒロインは普通に可愛いです。
改めて、こういう唇は大好きだと思いました。なんでこんなに可愛くて美人さんなのに、28歳になるまでバージンなんだろう…。と思ったけど、よく考えたらヒロイン父が失踪したあと、彼女が家計を支えてきたわけで、そりゃ暇な時間もなかったはずですね。
こういう真面目で可愛い子がヒロインだと、ヒーローに対するハードルが上がっちゃって、ただの金持ちイケメンだったら承知しないぞ、と。
それが、尊敬する顧客を平気で騙しておいて、「他に方法が見つからなかった」「大丈夫だよ」って言っちゃう。ああ、悪い奴だなあ…もう、悪いやつなんだからあ…もう。←今ココ
【もにょるポインツ】
ヒロインがヒーローを好きになるのは分かるんです。
傲慢なのに繊細、利己的なのに柔軟、冷淡なのに熱さを秘めている、おまけに仕事もできる富豪ハンサムなんですから、そりゃ好きになりますよ。
ヒーローにとって、「顔も姿もはっきりと浮かばない」「家族があるなんて思わなかった」程度のヒロインだったのに、髪を下ろしただけで恋に落ちるなんて、どうしても理解できませんでした。
むしろ、ヒロインが言う通り「狂気の1週間」のせいで「頭が混乱している」ならば納得できます。
あるいは、前カノを含めて今まで彼が捨ててきた女性たちが貯めてきた、「心を奪われた女性に心を粉々に砕かれればいい」という、怨念というか呪いが発動したとか(笑)
【勝手に印象三昧】
ラブラブ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
28歳にして大人のキスもエッチも経験がないアンジェラに何してくれてるんじゃと思った(笑)
ドキドキ度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
夫婦レッスンのイチャイチャを参酌していいのか迷ったけどノーカンで。
ワクワク度 ★ ★ ☆ ☆ ☆
理解しかねるところは多々あれど、ハンクの最後のアタックには胸キュンでした。お金もかけるし行動もするし、アンジェラじゃなくても落ちますよね♡
ウルウル度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆
泣かせと分かっていても、2人の過去はちょっとジーンとしました。
もしもの離婚率 → 90%